「先生・・・本当に迷惑かけて・・・すいません」


「そんな・・・気にしないで・・・ここなら安心だし・・・

早紀・・・ちゃん・・・だったかな・・・

もう大丈夫よ・・・」


「ママ・・・ここは・・・?」


初めてくる場所に少し不安げな早紀


「ママがお世話になってる病院の先生のお家よ」


「じゃ・・・味方だね・・・でも・・・大ちゃん大丈夫かな・・・」


早紀の言葉にハッと我に返った桜子


「大吾・・・先生・・・

私・・・大吾を・・・」


「大丈夫・・・もうすぐ足立くんも 戻ってくるし・・・
大ちゃんの事は 何とか考えましょう・・・

今はゆっくり休んで・・・」


田渕は温かいコーヒーとホットミルクを桜子と早紀に入れると 早紀は少し落ち着いたのか

桜子の側でスヤスヤ眠りはじめた。


三時間後 足立が慌てて戻ってきた。


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・
良かった・・・何もなかっんだね・・・」


心配で慌てて空港から戻ってきた足立は


桜子の姿を見て思わず抱きしめた。


「足立さん・・・」


「本当に良かった・・・」


田渕は二人の姿を見て ニッコリ微笑んで寝室へ戻った。