そして ゆっくりベッドに連れていく徹


桜子は ただ怯えながら


徹の行為にされるがままであった。


涙がこぼれた瞬間 徹の目の色が変わった。


「いい加減にしろっ!いつまでも そんな・・・顔するんじゃないっ!」


両腕を力強く押さえられ馬ノリの状態で 豹変した顔に 何か遠い記憶に


このような場面が一瞬あったように錯覚する桜子であった。


「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」


必死で謝る桜子に


また いつもの徹に戻り


優しく 桜子を宥め


「謝らなくていいんだよ・・・何も恐くないから・・・」


そう言いながら 桜子の気持ちなど無視をし


自分の欲望を果たす徹であった。


欲望を満たした徹は 何事もなかったように


寝息をたてはじめた。