早紀も大悟も眠ってしまい


晴子が居ない夜 桜子は


徹が必ず 桜子に迫ってくると確信していた。


桜子はそれが正直 苦痛であった。


どうしてなのか・・・


徹との性行為に一度も感じた事もなく


逆に 恐さで我慢しながら


応じていた。


何故・・・


こんなに恐いのか・・・


桜子はまったく わからなかった。


「桜子・・・こっちへおいで・・・」


徹は優しく桜子をベッドに呼んだ。


「アナタ・・・大悟が目を覚ますかもしれないから・・・」


「大丈夫だよ・・・グッスリ眠ってるじゃないか」


徹はベッドから降り 桜子の側に近寄り


抱きよせた。


「いつまで そんなに怯えてるんだ・・・恐くないよ・・・桜子・・・」


恐さで体が硬直する桜子に


徹は優しくキスをした。