「そうなんですか・・・

分かりました・・・

じゃあ・・・田渕に連絡を取って 日にち 決めるんで・・・


多分・・・僕が今週金曜日

休みになるので 田渕の

都合が合えば その日に

なると思うんですが

お母さんは 大丈夫なんですか?」


「ハイ・・・母はいつでも良いと言ってましたので・・・」


「そうですか・・・じゃ
また日にち分かり次第

携帯へ連絡します・・・

でも・・・少しずつですけど

段々 過去が明らかになってきてますね・・・

お母さんと話されて・・・

何か思い出されましたか?」


「いえ・・・何も・・・

ただ・・・何も思い出せないけど 母と話しをしていたら

ホッとする感じがあって」


「そうですか・・・それは・・・やはり親子だからですよ・・・
みんな本当に桜子さんの事・・・心配してるんですよ・・・僕も含めて・・・ハハハ いやっ・・・
何か・・・強調するのも

変ですよね・・・」


足立の笑い声に 桜子も


心が和み 足立に何故か


会いたいという感情が


桜子の心に芽生えていた。


「足立さん・・・本当に足立さんのおかげで
私は凄く救われています

本当に・・・」


涙ぐむ桜子に足立は優しく言った。