しばらくして 桜子は目を醒ました。


「大丈夫ですか・・・」


「ハイ・・・あの・・・

私・・・」


「記憶・・・思い出しましたか・・・?」


足立は恐る恐る 桜子に問いかけた。


「何か___夢を見ていたような___
怖い夢・・・?でも・・・所々しか・・・」


桜子の言葉に足立はホッとした。


「そうですか・・・夢のような感じは まだ

催眠療法の途中ですから

桜子さん・・・これから先・・・

例えば・・・今日みたいな

怖い感覚があっても

僕がアナタを守りますから・・・

辛いでしょうが・・・

僕を信じて 一緒に頑張っていきましょう・・・」


「足立さん・・・」


桜子は 足立の言葉に


どこか安らぎを感じ


足立の事を心底 信頼するのであった。


そして 足立は桜子を近くの駅まで見送り また 後日 会う事を約束した。


帰宅した桜子は 普段と変わらない姿を演じた。


夜 徹が帰宅すると


徹は直ぐに桜子に


フラワーアレンジメントの事を聞きだした。