徐々に田渕の催眠に桜子自身が不思議なくらい


語りだした。


五年前の話しになると


桜子に異変が現れた。


田渕と足立が目と目が合い


足立は桜子の側で見守った。



息が荒くなり 顔を歪める桜子・・・


「何があったんだろう・・・」


田渕は落ち着いた態度で桜子に話しはじめた。


「大丈夫・・・私達はアナタの味方ですよ・・・

今・・・苦しい思いがあれば・・・話して下さい・・・」


「イヤっ」


突然 大声をあげて叫ぶ桜子


「今 何が起きてますか?」


桜子は涙を流し


「ヤメテイヤー お願い・・・ 助けて」


「今・・・何処にいますか?」


「____車・・・


白衣を来た人が___ ハァ_ハァ_ハァ_」


荒い息が足立や田渕にも伝わった。


「何が起こったの?」


「男の人が・・・

何人も・・・

私に___乱暴してくる


怖い・・・助けて・・・」


「大丈夫・・・助けるから

話して・・・」


田渕の声に桜子は


全て 思い出したように話しはじめた。