あくる朝 桜子は気持ちを切り替えて いつも通りに平常心を装った。


徹も晴子も同じように


敢えて昨夜の事には触れなかった。


いつも通りに早紀と徹を見送り 家事に専念していた。


一段落した頃であった。


電話が鳴り、電話にでると足立からであった。


「こんにちは 足立です・・・

夕べはすいませんでした


大丈夫でしたか?」


桜子は徹に 叩かれた事を敢えて言わなかった。


これ以上 心配かけたくなかったからだ。


「ハイ・・・大丈夫です。

足立さんこそ・・・本当にすいませんでした」


足立は笑いながら


「いえいえ・・・僕は全然 気にしてませんから・・・
それより・・・あの言ってた催眠療法の件で・・・

友人と連絡 取って・・・

明日は桜子さん 都合 悪いですか?」

「大丈夫ですけど・・・」


「不安だと思うので 僕の休みに合わせて頂いて・・・

僕も一緒に着いて行くので・・・

僕の家の隣町の小さな医院なんで・・・


本当に心配する事ないので


一緒に行きましょう」


「すいません・・・何から何まで・・・お世話になって・・・」


そして二人は待ち合わせ時間と場所を決めた。