「わぁ オジサマ・・・

来てたんですか?」


一瞬 徹が険しい表情になり

「階段をバタバタ 下りるんじゃない!

それにご挨拶は・・・?」


「ごめんなさい・・・


オジサマ こんばんは・・・

約束・・・守ってくれたんだ・・・

オジサマ・・・遊んでくれるって・・・

この前 言ってたでしょ・・・」


足立はニコッと微笑みながら


「早紀ちゃん、こんばんは・・・そうだね・・・

約束してたから・・・ね・・・

今まで 何してたの?」


早紀は顔を歪めながら


「お勉強・・・ オジサマ・・・遊ぼう・・・遊ぼう・・・」


そう言いながら 早紀は足立の手を掴み 引っ張ろうとした。


いきなり 大声で徹が怒鳴った。


「いい加減にしなさいっ!

何が約束だ・・・」


早紀はプッと膨れながら


「だって・・・この前・・・

お父様の着替えを渡しに行く時・・・約束したんだもん」