そんな俺をみて諦めがついたのか、はぁとため息をついてお弁当を開き始める海原。
俺も購買で買ったカレーパンの袋を開ける。
「あ、そうだ」
俺は何かを思い出すと、自分のケータイを取り出した。
「ねぇケータイかして」
海原はそんな俺の言葉を無視し、お弁当を食べ続けた。
「ねぇかして」
「…あんたにかしたらなにされるかわかんないでしょ」
確かにそうかもしれないけど…
「俺はただメアドを交換したいだけ」
「ならなおさら嫌。なんが嬉しくてあんたとメールなんかしなきゃいけないのよ」
今までに言われたことないようなツンとした言葉を次々に浴びせられる。
それがすこし気持ちよく思える俺はドMになってしまったのだろうか。