「きゃああああああー!」




滅多にこっちなんて通らないからな。




俺が第二校舎の廊下を歩くたび、女達の黄色い声が飛ぶ。




うるせぇからだまれっつの!




そんなことを思いながら俺は、一年二組の教室まで歩いた。






「海原泉音はいるか?」






ガヤガヤとしていた一年二組が俺の一言で一気に静まった。