「新しいターゲットができた」




「おっ、また仁のゲーム?でもクリアするの早すぎんだよ〜」




そんなこと行って笑っているけど、俺は透が本当はいいやつだって知ってる。




「んで、次のターゲットは?」



興味深そうに聞く透に、俺は不敵な笑みを浮かべて言った。




「海原泉音」



「おー!海原〜⁉あいつってこの学校一の美女じゃん!レベル高いねぇ〜!」





まぁ仁の手にかかれば早いだろうな〜、と透は笑う。




「ま、せいぜい頑張れよ」



「おう」






感情のこもっていない応援をされ、俺は屋上を出た。





向かうのは一年二組。