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「おーうい、じーんー、おーきて!」



「…ん、お前か…」




しばらく寝ていた俺を起こしたのは、俺が親友と呼べるやつ、辻村透(つじむらとおる)だった。




茶色い髪の毛を遊ばせて、制服を程よく着崩している。



笑顔がよく似合う言いたくないけどイケメンだ。




「おー仁ここでサボってたのか〜俺も呼んでくれよ」





こういう透は俺とよくサボるサボり仲間でもある。



でも透はかわいい顔してチャラく、けっこう裏のあるやつ。



俺よりひでえことしてたりもする。




ただ俺らはお互いの過去を知ってるから何も言わないんだ。