睨みつけても構わず髪をいじるその人にさすがに嫌気がさした。



「あのほんとやめてください」



あぁ…なんで今日に限って…




いつも安崎の授業をサボっているバツ?





すると今度は顔を耳に近づけて話してきた。



「ねぇ…これから俺と遊ばない?」




誰がお前なんかと遊ぶかボケ。



てかまずこの人誰?




知らない人とは遊んじゃダメだよね。




あたしは思い切って聞いてみることにした。



「あの…そんなことどーでもいいんですけどあなたどちら様ですかね」





すると耳に近づけていた顔が正面にきて、そいつは驚いたような顔をしていた。