何処で見つけたのか蛙を机の中に入れてみたり、教科書を破ってみたり、お弁当を捨ててみたり。






「きゃああああー!!蛙!!」

「まぁ。どうしてこんな所に蛙がいるのかしら……?」



蛙の件は、他のお嬢様達は泣き叫んだけれど、烏丸さんは全く動じず。





「あら……教科書……橘君、見せて下さる?」


教科書は、俺が見せたりしてるので意味はなく。




「お弁当……。」


そう呟けば、烏丸さんどうぞ!と男子達が差し出した。





そうです。

烏丸さんにいじめは全く通用せず、むしろ女子達の方がメンタルを削られていきました。








「烏丸さんって……凄いなあ。」


とある日の昼休み、ぼそりと独り言を言えば。





「……何が凄いの?」





珍しく西巴が反応した。

彼と話すのはグループ学習ぶりで。






何が凄いのって、そりゃあ……



「いじめに全く動じないところとか……お嬢様って皆あんななのかな。」



もしそうなら、世界最強の人種はお嬢様だなぁなんて思う。




それを聞いた西巴は、一瞬驚いて、それから笑った。





……笑った?!