絢斗の瞳には、あたしが写ってる。



顔の色までは確認できないけど、絶対にあたしの顔赤い……っ。



「……キス、する?」



ドキドキするあたしに追い討ちをかけるような絢斗のセリフ。



乾燥を知らないキレイで薄い絢斗の唇。



その唇をみてたら、キス……したい。



なんて思っちゃうから不思議なんだ。



「いー……良くないっ!」



視界の隅に机なり椅子なりが見えてハッとなる。