名前を呼ぶも、聞こえてないかのようにジリジリ詰め寄ってくる。 それに比例するようにあたしも後ろに下がる。 「なんで逃げんの?」 「や、だって……修学旅行の確認は!?」 「嘘に決まってんじゃん」 うぅ……結奈ちゃんたちの言ったとおりだし! そんなこと言ってる間にも、下がれなくなって後ろにはロッカー。 前には怪しく笑う、全てが整いすぎる絢斗。