でも話し合えないなら意味ないじゃん。
別れる意外の方法が思い付かなかったんだから。
「姉ちゃんさぁー…まだ、碧依のこと好きなの？」
「えっと……なんとも思ってないかな」
「嘘つき。弟に誤魔化せるわけねぇだろ」
「………まだ…好き。忘れるのって大変だね」
「バカじゃねぇの！？」
うわっ！！
キレたし！
眉間にシワを寄せて、モロ不機嫌丸出しの楚良からのお説教。
「まだ好きなら伝えりゃ良いだろ！忘れなくていんだよ！姉ちゃんのアホ！！」
「そ、そこまで言う〜？」
「言うに決まってる。だって、今の姉ちゃんすげー寂しそう」
「寂しくないもん…」
我が弟ながら、人間観察得意過ぎでしょ……。
フラれたのに、もう一度好きって言うのはしつこい気がして……
あたしには無理だ。
「姉ちゃんは意気地なし。怖気付いてるガキだっつーの」
「ごめんなさい……」
「まぁ、姉ちゃんが後悔しない方選べば？」
これはあたしを悩ませる迷路みたいなモノ。
どうしたらいいの………。
