休み明け早々に怒られたあたしと碧依くんは、放課後に二人で雑用作業。
冬休みの数学課題に、ひたすらハンコを押す地味な作業でして…。
しかも、あの担任から考えられないほど可愛らしいウサギのスタンプ。
笑える!!!
「これ何人分あるの?」
「うちの学年一クラス約35人ずつぐらいだから〜…約250人分ぐらいかな♪」
「最悪……。眠たいし…」
「寝ててもいいよ?ハンコ押すぐらいなら、あたし出来るし」
「ん、いや、いい。俺もやる」
いつも気だるそうにしてるけど、明らかに碧依くん眠たそうだよ……。
心配になるもん。
「碧依くん!お土産ありがとう!やっぱり、お菓子とか可愛いよね!」
「喜んでくれたなら良かった。…キーホルダー付けてくれてるんだ?」
「そうなの!碧依くんから初めてもらったプレゼントだもん」
「悩んで買った甲斐あった」
そう言って小さく笑った。
碧依くんの笑顔、可愛い……。
狭い教材室に二人っきり。
なんかドキドキしてくるし!!
そんなドキドキしてるあたしと真逆に、アクビで涙目になってる碧依くん。
「寝不足なの?」
「うーん……なんだろ、時差ボケ?」
アメリカ行ってたもんね〜。