冬休み中ダラダラしてたせいか、アクビがとまらない……。


ふわっとアクビをして教室に入ると、まだ碧依くんは来てなくて……


ちょっと寂しいかも…。



「おはよう、羽珠。久しぶり」

「おはよー皐月!会いたかった〜!」

「あたしも〜」

「ちょっ、小宮ちゃん!俺の皐月奪わないで!皐月は俺のー!」

「朝陽、うるさいよ。あたしは久しぶりに会えた羽珠の方が好きだもーん」


皐月は意地悪に笑って、あたしにぎゅっと抱きついた。


岬がめっちゃ悔しそう!!


だから、あたしも笑って皐月を抱きしめ返した。


なんか、友達に久しぶりに会うって楽しい!



チャイムが鳴っても、あたしの左隣の席は空いたまま。


碧依くんが来ない!?


そのまま退屈な朝のホームルームが始まり、控えめに開いたドア。


「おい、神木!休み明け早々に遅刻か!遅いぞ!」

「すいませーん……」


眠たそうに目を擦って、アクビをする。


「…あ、おはよ。羽珠」

「おはよー!!碧依くん!!」

「小宮!お前もうるさいぞ!お前ら2人あとで来い!!」


怒ってる担任なんて知らないもん!


碧依くんカッコイイ〜!!