そしてアメリカで過ごす時間も終わり、明後日から始まる学校に備えて今日帰国する。
空港までリューシンが見送りに来てくれた。
優しいヤツ。
「碧依さ〜帰りまで親と帰んないんだ?バラバラ?」
「二人とも仕事あるから先に帰国してるし。俺はギリギリまでこっちにいたいから」
「あははは!そっか!碧依らしいな。それなら、またアメリカ住めばいいのに」
確かに、リューシンの言う通り10年も住んだアメリカの方が俺には楽かもしれない。
けど……日本に戻ったら、朝陽だっているし何より羽珠がいる。
俺が、アメリカに行くなんて言ったら羽珠泣いちゃうでしょ?
だから………
「住むつもりない。向こうでうまくやってるから」
「安心したよ!いつまでも内気でいられたら困るしなぁ〜!」
「うるさい。……じゃ、そろそろ行く」
「おーう!あ、今度は俺が日本遊びに行くな!」
「待ってる」
親友に会えて、たくさん話せたし俺の冬休みは満足。
あとは学校で羽珠不足を解消出来れば、もう文句ナシ。