夕方に張り切るリューシンと来た先は、人混みが激しいショッピング街。
うわ〜……人酔いしそう。
「うひゃあ!めちゃくちゃ混んでる!」
「俺、人混みヤダ……」
「ほらー!良いから行くよ!あ!あれ、おいしそ〜♪」
リューシンが指差したのは、色んな色、形をしたチョコレート。
あ……羽珠にお土産買ってあげよっかな。
ってことで、照れくさいけど俺から羽珠に電話してみた。
声聞きたいし。
『…もしもし〜…』
「俺。碧依」
『ん…あ、碧依くん!?碧依くんだぁー!久しぶりー!!』
電話口でも分かる眠たそうな声。
時差忘れてた……。
「羽珠、今何時?」
『今は〜……真夜中12時です!』
「ごめん。完全に時差のこと忘れて電話かけた」
『ううん!いいの!碧依くんの声聞けたから満足〜♪』
そんな真夜中に電話きたら普通は迷惑なのに、喜んでる羽珠。
たくさん、お土産買って喜ばせてあげよう。