「ほら、雪姫苺ご挨拶は?」

「……。は、初めまして、水仙雪姫苺(すいせんゆきめ)です」

「宜しくね雪姫苺ちゃん、私は美心」

「俺は神斗だ、宜しくな」

神斗君が雪姫苺の頭を撫でようとしたとき、雪姫苺は私の後ろに隠れてしまった。

「こ、怖がられた…」

「ごめんね神斗君、雪姫苺人見知り激しいから、私達以外の人にまだ馴れていなくて」

「そ、そうか…」

やっぱり、雪姫苺はまだ外に出すわけには行かないかも。

「残念ね~神斗、女の子に嫌われるなんて、可哀想で見てらんないわ」

美心ちゃんが神斗君に喧嘩を売るように、挑発するような口調で言ってくる。

「なんだと!じゃぁ、お前はどうなんだよ美心!さっき、千奈が人見知りって言ったこの子に触れらるのかよ!!」

「もちろん、私はあんたと違って優しいし、可愛いから雪姫苺ちゃんだって心開いてくれるわよ」

また始まっちゃった、神斗君と美心ちゃんの張り合い…。

「ママ…、あの人たちママの何に?」

私の後ろで、雪姫苺がそう聞いてくる。

「あの人たちは、ママの友達だよ」

「友達って何?」

「えっと…」

雪姫苺は、たまに私が答えにくい質問をしてくるので、どうやって答えたら良いのか、時々分からなくなってしまう。