「おやおや、騒がしいですね」

すると、お父さんがお餅をお盆に乗せて、部屋へと入ってきた。

「ち、千暁さん!この子ひょっとして!」

「千奈の子供なのか?!」

美心ちゃんと神斗君が、大声で質問するけど、お父さんはにっこり微笑むと言った。

「この子は、私の知り合いの子供ですよ」

「「え?」」

二人の目が点になり、雪姫苺を見下ろす。

「じゃぁ、何でママ・パパって呼んだんですか?」

「それは、雪姫苺さんが二人を親代わりだと思っているからですよ」

「そ、そうなんだ…」

「へ、へぇ~…」

「だから言っただろ?俺達の子じゃないって」

「そ、そうそう」

良かった、何とか誤魔化せた。

(私と白の子供か…)

ちょっと良いかもって、思っちゃった。

「それに、美心」

「な、なに?」

「千奈に変な事聞くな、てか言わせるな」

「わ、分かった」

「?」

何のことかな?

「そ、それじゃとりあえず、この子紹介するね」

雪姫苺は、もじもじしながら神斗君と美心ちゃん達の前へと出た。