「な、何でそんな事聞いてくんだよ」

「俺が知りたいんだよ。言いたくないってことは、お前は本気で千奈の事を好きじゃないんだな?」

その言葉に、俺はカチンときた。

俺が千奈の事を本気で好きじゃないだと?

「ふん!言ってくれるな神斗…。オレが千奈を本気で好きじゃないだと?笑わせるなよ、俺は千奈がこの世界で一番好きだ」

「じゃぁ、言えるよな何処に惚れたのかと、本気で結婚する気あんのか?」

「この話をして、お前が千奈から身を引くことを願うけどな」

「誰が身を引くか」

俺達の間で火花が散る。

「しゃぁねぇから、話してやるよ。俺が千奈に惚れたのは、千奈の笑顔と思った事を素直に言うところだ」

「へ〜、そんな事かよ」

こ、こいつ………。

「お前には分からないことだ、それに俺は千奈とは結婚する気はある」

「………」

神斗は、また数秒俺の顔を見てくると。

「そうか…」

と言うと同時に黙り込んだ。