でも、美心ちゃんの言う通り今回の事は、私の行動によって白を傷つけてしまった。

私が何も言わずに居ると、美心ちゃんが慌てて言った。

「てのは、もちろん嘘で!多分白君が勝手に怪我をしたんでしょ?」

「ううん、違うよ。美心ちゃんの言う通り、白は私のせいで怪我したの…」

「千奈…。ごめんね私酷いこと言って、冗談のつもりだったんだけど…」

「大丈夫だよ美心ちゃん、気にしてないから」

「そう?」

美心ちゃんは、ホッとした表情へと変わった。

(私も、白に助けられるばかりじゃなくて、自分も白の力になれるように、自分に何が出来るのかを探そう)

私は、そう決心した。