「千奈!ちょっとちょっと」

「え?何?」

「女の子だけの話、神斗は白君と一緒に居てね〜」

「はぁ!ちょ、美心?!」

私は、美心ちゃんに手を引っ張られて、自分の部屋へと入らされた。

「ど、どうしたの美心ちゃん?」

美心ちゃんがここまで私を連れて来たということは、多分白についてだと思う。

「ふふふ、さぁ話してもらおうかしら、白君のあの傷について」

「えええ!」

そ、そんな事話せるわけないじゃん!

「そ、それはその…」

「まぁ、話してもらわなくても、大体は分かるけど」

「えっ?!」

美心ちゃん、もしかして何か知ってるのかな?

「どうせ千奈が、変なことして白君が庇ったんでしょ?」

(ドキッ!)

何でいつも美心ちゃんは、鋭く突いてくるんだろう…。