それからして、私達は新年を迎えた。

「「千奈!あけましておめでとう!」」

「うん、おめでとう」

神斗君と美心ちゃんが、私の家に遊びに来てくれた。

「ねぇねぇ、白君居るの?」

「うん、居るよ」

私は、部屋の奥へと二人を案内した。

白が家に住むようになってから、美心ちゃんは私達の関係を深く探ろうとしてきて、なんて答えれば良いのか分からないんだよね。

「ちーす!」

「何だ、お前ら来たのか?」

そんな白はというと、炬燵に入って苺の入ったお餅を食べています。

(ほんと、苺のお餅好きだよね…)

「あれ?白君怪我したの?」

「え?何で分かんだよ?」

だって、その右手を見れば分かるよ。

「だって、白君包帯で右手包んでるし。

白の右手には、雪女から受けた傷が中々癒えなくて、白は術をかけた包帯を巻いて治そうとしているの。