「貴方を凍結状態にして、殺すのよ」

「そ、そんな!」

「私の力で貴方を氷漬けにしても良いんだけど、そうするとこの子の為にはならないのよ」

雪女は、私の手を力強く握ると腕に抱いていた雪ん子を私に抱かせようとした。

「いや、いや!!」

私は、片方の手で拒もうとする。

「大人しく、この子を抱きなさい!」

「い、いや!こんな子を抱くくらないなら、自分の子を抱いたほうが良い!」

「!!」

私がそう言うと、雪女は私の腕を掴んでいた手を離した。

「子供の居ないお前に……、こんな子ですって!」

「!」

怒りを覚えた雪女は、手を私の方へとかざすと私の足元に大きな穴を作った。

「ひっ……」