その頃私は、家を出て神社の階段を降りていた。

「ふん!白なんてしらないもん!!」

ぶつぶつと、そんな事をいいながら階段を降り終わると、どこに行こうか考え始めた。

「どうしようかな?美心ちゃんは家族で出かけてるし、神斗君は部活だろうし……」

考えた末、ぶらぶらと歩くことにした。

「もう辺りは真っ白だな〜」

もうすぐ今年も終わる、そうすれば新しい年が待っていて、新しい出会いがたくさんある。

「ふふっふ〜ん」

鼻歌を歌いながら歩いていると。

「あれ?……ここどこ?」

いつの間にか、見知らぬ路地へと入り込んでしまっていた。