「心臓がいくつあっても足りないよ〜」

布団で赤くなった自分の頬を隠した。

「やっぱり、ベッドから出るの寒いよ〜」

でも、そろそろ出て着替えないと、また白が来そう。

「はぁ…」

ベッドから出る決意をし、私服に着替えて白たちの居る部屋へと向かった。

「おっ、やっと来たな」

白は、炬燵に入りながら苺の入ったお餅を食べていた。

「何で苺の入ったお餅食べてるの?」

「何でって、それは美味しいからだ」

(白って、苺好きなのかな?)

「白幻様、まだまだ苺のお餅ありますよ」

お父さんが、たくさん苺のお餅乗っているお皿を、お盆に乗せて運んできた。

もちろん、お父さんも白が犬神だってことは知っている。