「それは違う、お前にそのマフラーを渡したのはお前の身を妖から守るためだ、犬神にとって妖気を隠すマフラーをあいつが簡単に渡すわけないだろ、まだ子供だったあいつが」

「妖気を隠すマフラー?」

「本当に、何も知らないんだな」

冷たい瞳が私へと向けられ鳥肌がたった。

この人は危ない人……。

この時私はそう感じた。

白……、何処に居るの?

鈴の音が辺に響く。

怖いよ白…、私はこの先を知っては行けない気がするの。