神斗君の言うとおり、クリスマスは私の誕生日。

そして、私は今日十六歳になる。

(今日で十六歳だよ白。待ってるからね)

白と交わしたあの時の約束は、今でももちろん覚えている。

「どうしたのさ?笑っちゃって」

「え?私の顔笑ってた?」

「もちろん、なになに?もしかして男」

男という言葉に胸が高鳴る。

「ありゃ、もしかして図星?」

「う、うん」

私は、顔を赤くして頷いた。

「え!千奈に男!?!」

神斗君が、焦った表情で私の所へと来た。

「神斗残念だったね〜、千奈はそろそろ春を迎えそうだよ」

「なっ!!」

美心ちゃんの言葉で、顔を一気に赤くする神斗君。

どうしたのかな?