「な、何するの…?」

顔がどんどん熱くなっていく。

「前の続きするか?」

「えっ?!前の続きって?」

「あの続きだ」

私は、前の事を思い出して、顔が真っ赤になる。

『 もし寒くて着替えるのが嫌だったら、俺が着替えさせてやっても――― 』

もしかして、あの時の事を実行するつもりなんじゃ!

「千奈…」

白に優しく呼ばれ、胸が高鳴る。

「だ、駄目だから!そんな事したらお父さん呼ぶから!!」

と言いかけた所で、私は白に抱きしめられていた。

(き、今日の白可笑しいよ!!)

目を閉じたとき、私の首に何か巻かれる感じがした。

「?」

目を開けると、白は私から離れてじっと私を見つめて来た。

「白?」

私は、首に巻かれた何かに触れる。

「マフラー…?」

私の首に巻かれていた物は、白が巻いているマフラーと同じく、薄桃色のマフラーだった。