「千奈が、白君以外の男に好きって言ったら、白君どうする?」

「そんなの、嫌に決まってるだろ」

「ね?そうなると、白君にとってもやばいんじゃないかな?」

「そ、それはそうだが、俺は別に…」

そんなの構わないとは、言えなかった。

「はぁ…。着いて行くのは良いけどさ、俺そこの高校の生徒じゃねーし」

「それは、大丈夫ですよ」

「何でだ?千暁」

お父さんは、奥から封筒に入った書類を持ってきた。

「白君には、冬休み明けから千奈さんと同じ高校に行ってもらいます」

「えっ…」

それって、俺が人間と同じ高校に行くってことなのかよ!

「良かったじゃん千奈」

「う、うん」

千奈の嬉しそうな顔を見て、今更行きたくないと言えなくなってしまった。

「で、その封筒の中に入っるのはなんだよ…」

「それ、学校の案内のやつじゃね?」

「神斗さんの言う通りです」

千暁は、学校の案内の紙が入った封筒を俺に渡してきて、その中身を俺は確認する。