「嫌いなら なんで今抱いたの?」


「誰でもいいから
やりたかっただけ」


「最低」


あたしは 拓斗の部屋を飛び出た。


どうやって 駅まで歩いたのか
何にも覚えてない。



電車に乗ったのも 記憶ない
気がつくと うちに帰ってた。


「顔色悪いけど 何かあったの?」


階段で 姉に声をかけられたが
無言で部屋へ。


元はと言うと 一万円であたしに
デートへ行かせるから!!!


こうなったら
逆恨み。


そして
あたしは 完全に気力を失ってた。