そして今。
もう18:30
人に時間を指定しておいてやって来ないキョウに対して、来たら怒ってやろうとか酒たくさん飲んでやろうとか考えながら、一気にモスコミュールを喉に流した。
「まだ待ってる人は来ないの?」
ふと声がして前を向くとさっきの店員。
「そう。18時にはいてって行ったくせに放置さてれるの。」
少し微笑んで困った顔をすると、店員は少し顔を赤らめて、
「じゃあ、来るまで話でもしてようか。」
とグラスをふきながら微笑んできた。
「俺、黒田 愁弥-クロダ シュウヤ-。君は。」
「シュウヤね。私、水本 鞠亜-ミズモト マリア-。」
「マリアってハーフなの?」
「うん、イタリアと日本。」
私は全体的に色素が薄くて、髪がミルクティーブラウンで、目は薄めの茶色。