「おつかれさまでした~」
「おつかれ~」
2日目の練習を終えて、みんなが
ゾロゾロと部屋に戻っていく。
「疲れたね~」
「はい…やっぱり2日目の練習は
きついですもんね」
麗ちゃんと他愛もない話をしながら
ボールや得点板を片付ける。
今日は、異常に練習がきつかったし、
何と言っても暑かった。
焼けちゃったかもしれない…。
最悪だぁ…なんて少し落ち込んでいると、
「翔っ!!」
突然、女の子の嬉しそうな声が聞こえてきて、
あたしはボールを片付けながら
そちらに目を向けた。
「あれ……、マリ?」
そこには、笑顔で男の子にかけよっていく
可愛い女の子の姿が。
そして、その男の子は、
「高橋くん…?」
部屋に帰る途中の高橋くんだった。