校長の長い話が終わって、


クラスでの自己紹介が始まった。


「はい、俺は1-2の担任の前沢だ!
教科は理科で男バレの顧問だ。」


前沢先生、が俺等の担任かぁ…。


「んじゃ出席番号1番から自己紹介な」


その言葉によってクラスの自己紹介が始まった。


1番、2番…と出席番号に進んでいき


俺の番となった。


「9番の古村和成だぜー
部活は男バス入ろうと思ってるんで
皆よろしくなーっ‼︎」


んま、完璧ってとこ?笑


中学んときから結構クラスの中心だったし、大丈夫っしょ。


「10番の坂谷千春です。
部活はまだ決めてないんだ〜。
皆よろしくね…‼︎」


か、かわいいかも…。


って思ってた矢先。


「なあなあ。坂谷さん、可愛くね?」


「なんだよ、泰貴っ
また女に手出すのかよ?」


こいつは俺の中学時代のバスケ仲間の、冨沢泰貴。


スタイルと顔の良い女が好きな奴。


でもまあ、良いやつだ。


「いやー女っつーのは遊びだよなうん」


イケメンだけど、女に本当の恋をしたことがない。


とか言ってる俺も初恋とか分かんねーけどな。


「なあ、和成。
坂谷をさ、バスケ部のマネにしたいと
思わねー?」


「まあ、いいんじゃね?」


ってことで話したこともない坂谷をマネにしようって話になった。