愛し合う2人が出会って1年がたった頃、風の噂で父親が魔界の2番目の地位、今で言う大臣に就任したと聞いた。


それともう1つ。

父親が、自分より優れる神の一族を滅ぼそうとしていることも…

そしてさらに1年がたった時、本当に父親が軍を引き連れて進軍してきた。

青年は神の一族につき、共に戦う。


しかし、気がつくと目の前には父親がいた。

高い魔力を持った父親にとって、急に場所を移動するのは容易かった。


そして、青年の耳元でつぶやく。



「お前がこちら側につけば、愛する女神…
いや、いっそあいつらは裏切れば、神の一族には手を出さぬ」



青年はそれを信じ、神の一族を裏切った。


だが…


父親はやめるどころか逆に力をあげ、神の一族の大方を潰してしまった。


青年はとらわれ、ただの恨まれ役にしかならなかった。


そんなある日

神の一族の中で、ある女神が司令を出すと、その戦略について行けず少し神の一族が優勢となった。

そして、女神は青年を助けた。

その女神こそ、愛していた女神だった。