私は嫉妬していた。
そんなにくっつく必要ある?
でも思っても言えない。
壮ちゃんは滅多に嫉妬というものをしない人。
そんな壮ちゃんにそのくらいで嫉妬している、ということを
知られたくなかった。
知ったところで壮ちゃんには理解できないだろうと思った。
でもそうしていく度にイライラはたまり
ときどき爆発する。
壮ちゃんが話しかけてきても素っ気なくしてみる。
聞こえないフリさえした。
壮ちゃんなんか困ればいい。
自分でもめんどくさいと思う。
でも私は幼くて、いつも空回りしていた。
そうやって壮ちゃんを怒らせた。
でも素直に謝れない。
だって壮ちゃん
私にはあまり喋りかけてくれないのに
他の子とたくさん話してる。
悔しくて意地をはっちゃう。
私は子供だ。
でも壮ちゃんは次の日に謝ってきてくれた。
私も誤った。
少しだけ成長した。