僕はその分かれ道を別の方向へと進んでしまった。これがきっかけで僕たちの不幸が始まったんだよね…

知嘉ちゃんにメールを送る。

『どう言ったらいいか分かんないけど…沢田健です。知嘉さんですよね…』


…送信…


返事はすぐ返ってきた。

『本当に送ってもらえると思いませんでした。良かったら仲良くしてもらえませんか?』


僕は…

『いいよ』と返事した。

それからと言うもの、知嘉とのメールが毎日のようにあった。メールがないのが、逆に珍しかったのだった。