美玲SIDE








「ねえ君♪一人?」





「いや…一人ではないです…」





「なに嘘いっちゃってんの。いいから着いてきてよ」






ぐいっと引っ張られる私の手…




離せ!!




てかあなた誰?!





日向くん!助けて!!






「日向くん!助けて!!さっきはごめんなさい!!お願い助けて!!」






まあどうせ助けになんか来てくれない





その間にも、男は私の手を引っ張っていく





するとその時






「てめぇ美玲になにしてんだよ。こいつ俺のだから。」






いつもより低くて、私のことを美玲って呼んだ





敬語じゃないし、やっぱり来てくれたんだね…





日向くん!






「っち…」




男はどっか行ったけど…





ギュッ






この体制どうにかしてください…





今、日向くんが私の事を後ろから抱き締めている






「ねえ…美玲…?」





「っ…/////…なっ…なに…?!」





「さっきはごめん…」





「え…?」





「恥ずかしくって言えなかった…。ホントは、ペンギンみたいに僕についてきて、とても可愛いって言おうとしてたんだけどさ…」






「恥ずかしくなっちゃってさ…ごめん…」





「う…うん…」






「だから、お詫びと言ってはなんだけど、これ…」






はい。と手渡されたのはピンクのペンギンのぬいぐるみ





なっ…なにこれ…可愛い!!





「日向くんありがとう!」










こうして微妙な喧嘩は終わったけど…







あれ…私達って両思いじゃないよね?!





てか…






まず付き合ってないし!!






はぁ…






気づいちゃったからもう遅いんだよね…





よぉーーーし!!これから頑張ろう!!







私、やればできる子なんで!!