金曜日になった。バイトは学校が終わったらすぐに向かう。美歩の顔はここ数日間こわばったままだった。
「美歩、落ち着いて。私がついてるから!」
「ありがとう、直海……あ、先輩おはようございます!」
「おはよう、天音さん」
聞き覚えのある声、まさかと思いつつも振り返ってみる、とそこに立っていたのは旬君だった。私は驚きのあまり、言葉を失った。
「あれ?直海ちゃん!なんでここに?」
「え?直海、先輩と知り合いなの??」
「……え?あ!う、うん」
どうしよう、なんでか分からないけど…胸が苦しい。
「あ、あの先輩!私、先輩に伝えたいことがあって…」
「え?何?」
旬君はすごく鈍感だから、美歩が今から何を言おうとしているかなんてきっと全然分かっていないだろう。
「わ、私、先輩のことが好きです!!」
そのとき美歩は、私の手をぎゅっと握り締めて、少し震えているようだった。
「え…?」
旬君は驚いた様子で少し私のほうを見た後、美歩に言った。
「天音さん。ありがとう、その気持ちだけもらっておくよ。…ごめんね」
「…彼女、いるんですか?」
「いや、いない。ただ、今好きな人がいるから」
「そうですか。分かりました!ただ、これからも今まで通りに先輩としてよろしくお願いします!」
「うん、もちろん!」
美歩は、とってもすがすがしい顔をしていた。けど、私の中でモヤモヤが生まれた。
「美歩、落ち着いて。私がついてるから!」
「ありがとう、直海……あ、先輩おはようございます!」
「おはよう、天音さん」
聞き覚えのある声、まさかと思いつつも振り返ってみる、とそこに立っていたのは旬君だった。私は驚きのあまり、言葉を失った。
「あれ?直海ちゃん!なんでここに?」
「え?直海、先輩と知り合いなの??」
「……え?あ!う、うん」
どうしよう、なんでか分からないけど…胸が苦しい。
「あ、あの先輩!私、先輩に伝えたいことがあって…」
「え?何?」
旬君はすごく鈍感だから、美歩が今から何を言おうとしているかなんてきっと全然分かっていないだろう。
「わ、私、先輩のことが好きです!!」
そのとき美歩は、私の手をぎゅっと握り締めて、少し震えているようだった。
「え…?」
旬君は驚いた様子で少し私のほうを見た後、美歩に言った。
「天音さん。ありがとう、その気持ちだけもらっておくよ。…ごめんね」
「…彼女、いるんですか?」
「いや、いない。ただ、今好きな人がいるから」
「そうですか。分かりました!ただ、これからも今まで通りに先輩としてよろしくお願いします!」
「うん、もちろん!」
美歩は、とってもすがすがしい顔をしていた。けど、私の中でモヤモヤが生まれた。