「こんな朝早くからごめんね」
「そんな、大丈夫ですよ。……あの、久遠さん。昨日の返事なんですが、私なりに考えて、答えが出ました」
「うん」
「……ごめんなさい。やっぱり昨日会ったばかりの人と付き合えません。だって私、久遠さんのことなんにも知らないから」
「予想通り」
「え?」
「久遠旬、朝日ヶ丘大学の1年。身長は178センチ、体重58キロ。ちなみに、好きな食べ物は白飯おにぎり。」
「??」
「これで、少しは俺のこと分かったでしょ?」
「……はぁ」
なんて強引な人だ。
「俺、こんなことじゃ諦めないから」
そんなこと言われても……困る。
「じゃ、俺今からバイトなんで。また明日」
「あの!!」
「何?」
「はっきり言って、迷惑です。この間会ったばかりの人を好きになれっていうのが根本的に間違ってますし」
「心外だなぁ。この間会ったばかりなんて」
「事実でしょ?」
「本当に俺のこと覚えてないの?」
「え?」
その日、久藤さんは「思い出すまで待ってる」と言って帰っていった。
「そんな、大丈夫ですよ。……あの、久遠さん。昨日の返事なんですが、私なりに考えて、答えが出ました」
「うん」
「……ごめんなさい。やっぱり昨日会ったばかりの人と付き合えません。だって私、久遠さんのことなんにも知らないから」
「予想通り」
「え?」
「久遠旬、朝日ヶ丘大学の1年。身長は178センチ、体重58キロ。ちなみに、好きな食べ物は白飯おにぎり。」
「??」
「これで、少しは俺のこと分かったでしょ?」
「……はぁ」
なんて強引な人だ。
「俺、こんなことじゃ諦めないから」
そんなこと言われても……困る。
「じゃ、俺今からバイトなんで。また明日」
「あの!!」
「何?」
「はっきり言って、迷惑です。この間会ったばかりの人を好きになれっていうのが根本的に間違ってますし」
「心外だなぁ。この間会ったばかりなんて」
「事実でしょ?」
「本当に俺のこと覚えてないの?」
「え?」
その日、久藤さんは「思い出すまで待ってる」と言って帰っていった。