そしてついに退院の日が来た。
もちろん雷劉総出。
オレ的にはすごく困るんだが仕方ない。
みんなから退院おめでとうございますって言う声を聞くと本当にここにいてよかったなと思う。
そしてみんなの先に見えるのがオレの大切な奴らと大切な女。
こいつらがいるからオレでいられる
こいつらがいるからオレがオレでいる意味がある
そう思えるんだ。

「待たせたなお前ら!」
「おせえっつーのいつまで待たせてたんだよ炸焚」
「さっくん、おかえり」
「サクヤおせぇぞ」
「やっと帰ってきたねサクヤ」
崚駕、湊羽、鎧磨、靖珂の順番に声をかけてきた。
そして
「炸焚くん。待ってたよ。早く帰ろ?」

オレの唯一愛した女、そしてこれからも唯一愛す女
夏紅夜。
大切な奴らに囲まれてオレは幸せもんだな

「あぁ!早く帰ろう。オレ達の居場所に」
『あぁ!!』
みんなの声が響いた。