私は、鞄を持ってさっさと教室を出た。

教室は居心地悪くてたまらないから。

あそこにいると、まるで自分が自分じゃなくなっちゃうみたいだから。

だから、嫌い。

学校なんて、つまらない。





校門を出たあたりからポツポツと雨が降り出してきた。

別に、雨は嫌いじゃないから。

私は傘もささず道に沿って歩いた。


このまま…

私の心を丸ごと洗い流してくれたら良いのに…



叶いもしない願いをただポツリと呟いた。

この世界がちっぽけで

自分はもっとちっぽけで、惨めで。


優越感に浸ってるだけなのか、自分でもよく分からない。

ただ、最近考える事がこれ位なほど追い詰められていることには変わりはないんだ。