「仁…私もずっとずっと好き。」


そういった彼女を離した俺は、そっと顔を覗き込む。


「もうお前は生徒なんかじゃない。
…俺の女だ。」


そう言われて赤くなる艶やかな唇に、あの日できなかったキスを落とした。


「あの日の続きだ。」

「へ?」

ぽかんとするすみれにもう一度キスを落とすと、俺は不敵に笑った。