「今日はクリスマスだからな。」



とっくに暗くなった外に、保健室だけが煌々と輝いてる。



「もう遅いし、送ってやる。」


やっぱり先生は優しくてずるい。


白衣を脱いだ先生は、ジャケットをきて荷物をつかんだ。


「私ね、白衣大っ嫌い。」

汚したくなる、そう言って私は妖艶に笑った。

察しのいいあなたは私にこう言った。


「俺は制服が嫌いだね。
…脱がせたくなるよ、本当に。」


「セクハラだよ、先生。」


私は嬉しくておかしくて、声を立てて笑った。