窓の外にあるグランドを照らす光が保健室にも差し込んでいる。


だんだん暗闇に慣れた私は、探してた姿を見つけた。



…寝てる。


病人ほったらかして寝るなんてどんな先生だ。


そんなことを考えながらそっと近づいた。


伏せられた顔は少し横を向いていて、長いまつげが切れ長の目を縁取っている。


「…先生。」


私はそっと髪にキスを落とした。