俺は冷蔵庫からいくつか飲み物を出してから頃合いをみてベッドに近づいた。 「もういいよ、先生。」 その言葉を聞いて蒼井の正面に立った俺はベッドの脇にことん、とジュースを置いた。 「何度だ。」 「38度…。」 …はぁ? 「お前なんでもっと早く来なかった。」 「…なんででしょう。」 熱でおかしくなってんな。 そう言ってへらりと笑う蒼井にため息をついた俺は腕を組んで見下ろした。